夢を見ている者が手放してしまった夢を、彼自身に返そう。 彼はその夢を、自分から分離したもので、自分の身に降りかかってくるものとして知覚している。 すべてが一なるものである永遠の中に、一つの小さな狂った考えが忍び込み、その時点で神の子は笑うことを忘れてしまった。 彼が忘れたとき、その考えは深刻なものとなり、達成することも、実在性ある結果を生むことも、どちらも可能なものとなった。 私たちが一緒に居れば、そのどちらをも笑って退けられる。 そして、時間が永遠の中に割り込むことなどできないことが理解できる。 時間が永遠を妨げることができるなどと考えるのは、戯言にすぎない。 そもそも永遠とは、時間が存在していないという意味である。
奇跡講座テキスト 第27章 八 夢の「主人公」 6.