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彼(あなた)は、誰か他の者の夢(幻想)の一部になっている。 彼には、自分で作り出さなかった(と信じている)夢から目覚めるという選択をすることはできない(目覚めるには、この夢は自分で作り出したと認める必要がある)

 誰も、世界が彼のために見ている夢から目覚めることはできない。彼は誰か他の者の夢の一部になっている。 彼には、自分で作り出さなかった夢から目覚めるという選択をすることはできない。 彼は、分離した心が思い描き大事にしている夢の犠牲者として、無力に立ちつくす。 この心は、天候や時の流れと同じように、彼の平安や幸せなことなど意に介さないのだから、彼のことなどまったく気にかけていないに違いない。 この心は彼を愛してはおらず、自らの意のままに自らの夢を満足なものにするためならどんな役割でも彼に与える。 彼の価値はまったく取るに足らないものなので、彼は、この世界の無為の夢想の中で思いつかれた無意味な筋書きに沿って、飛んだりはねたりしながら踊る一つの影法師にすぎない。

 

奇跡講座テキスト  第27章  七 夢を見ている者  8.