罪の証人たちはみな一つの小さな空間の中に立っている。そして、まさにここに、この世界についてあなたがもっている視座の原因を見出すことができる。 かつてあなたは、招待も依頼もしないのに、この世界が否応なく自分に押しつけてくるかに見えた一切について、その原因が本当は何なのか、気づいていなかった。あなたが一つだけ確信していたことは、苦痛や苦しみをもたらしていると知覚されたさまざまな原因の中に、自分の罪悪は含まれていない、ということだった。 また、いかなる形でも、自分はそれらの苦痛や苦しみを自分に与えてほしいと求めたりはしなかった、ということでもあった。 このようにしてすべての幻想が生じた。 幻想を作り出している本人は、彼自身がそれらを作り出していることがわかっておらず、幻想の実在性は彼に依存してはいないということになる。 それらの幻想の原因が何であれ、それは彼とは別の何かであり、彼が見ているものは彼の心とは分離したものということになる。 彼は自分の夢の実在性を疑うことはできない。 なぜなら、彼にはその夢を作り出し、夢を実在しているように見せかける上で、自分が果たしている役割が見えないからである。
奇跡講座テキスト 第27章 七 夢を見ている者 7.