この世界を作り出し、その土台となり、世界を維持している「論理」とは、単純に言えば次のようなものである。 「あなたが、私が為すことの原因である。 あなたが私の前に居ることが、私の怒りを正当化する。 そして、あなたは私とは別個に存在し思考する。 あなたが攻撃するとき、私は無垢であるに違いない。 そして、私の苦しみの種は、あなたの攻撃である」。 この「理論」を厳密にありのままに見るなら、それが不可解で意味をなしていないということがわからない者はいないはずである。 それにもかかわらず、それには道理があるかに見える。 その理由は、この世界があなたを傷つけているように見えるからである。 それゆえに、原因として一目瞭然なものを超えていく必要はないかに見える。
奇跡講座テキスト 第27章 七 夢を見ている者 3.