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しかし、苦しみを被っているのは彼(夢を見ている者/すなわちあなた)なのだから、彼自身が自分を攻撃していることは依然として明らかである。 そして、その苦しみの源が彼自身の外側に見られているために、彼はそこから脱出できない

 苦しむということは、あなたを傷つけようとしてこの世界が為したすべての事柄を重視することである。 ここに、この世界による狂った救済解釈がはっきりと示されている。 処罰の夢の中では、夢を見ている者は何が自分に攻撃をもたらしたのか意識していないが、それと同じように、ここにおいて彼は自分自身ではない何かによって不当な攻撃を受けている自分の姿を見ている。 彼はこの「何か別のもの」の犠牲者となっており、それは自分が責任を取るべき理由が皆無の、自分の外にある何かである。 彼は、自分が何をしているのかは知らず、自分に対して何が為されているかだけを知っているのだから無垢であるに違いない、ということになる。 しかし、苦しみを被っているのは彼なのだから、彼自身が自分を攻撃していることは依然として明らかである。 そして、その苦しみの源が彼自身の外側に見られているために、彼はそこから脱出できない。

 

奇跡講座テキスト  第27章  七 夢を見ている者  1.