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兄弟により傷つけられながら、それでも兄弟を愛し信頼できる者がいるだろうか。 あなたの傷ついた肉体は、あなたが彼から保護されるべきだと教えているのだから、彼を保護するなどもってのほかである

 癒しとは恐ろしいものだろうか。 多くの者にとって、その答えは「然り」である。 なぜなら、告発は愛の前に立ちふさがるものであり、傷ついた肉体とは告発者たちだからである。 彼らは、信頼と平安の前にしっかりと立ちはだかっており、虚弱な者には信頼は抱けず、傷ついた者には平安の根拠は皆無だと宣言している。 兄弟により傷つけられながら、それでも兄弟を愛し信頼できる者がいるだろうか。 その兄弟は攻撃したのであり、再び攻撃するだろう。 あなたの傷ついた肉体は、あなたが・・・・傍点)彼から保護されるべきだと教えているのだから、彼を保護するなどもってのほかである。 赦すことは慈愛の行為であるかもしれないが、彼に与えられるべきものではない。 彼の罪悪感を思えば、哀れんでもよいが、赦免されてはならない。 もしあなたが彼の罪過を赦すとすれば、あなたのすることは単に、彼が当然の報いとして溜め込んできた罪悪感をさらに増すだけだということになる。

 

奇跡講座テキスト  第27章  二 癒しに対する恐れ  1.