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それ(生命の終わりは必ずやってくる、という考え)は、罪と死が実在し、無垢性も罪も墓場の中で同じ結末を迎えるという、奇妙な信念を証している。 もしこれが本当だとすれば、可能なうちに儚い喜びを求め、ささやかな楽しみを大切にすることで満足することが、道理にかなっているということになる

 こうしたことは罪ではない。 しかしそれは、罪と死が実在し、無垢性も罪も墓場の中で同じ結末を迎えるという、奇妙な信念をあかしている。 もしこれが本当だとすれば、可能なうちに儚い喜びを求め、ささやかな楽しみを大切にすることで満足することが、道理にかなっているということになる。 しかし、このような絵においては、肉体が中庸ニュートラルで、それ自体にはゴールのないものとして知覚されてはいない。 というのも、肉体は非難の象徴となっており、罪悪の結果が今も目に見えるところに存在しているのだから、その原因を否定することはできない、というしるしとなっているからである。

 

奇跡講座テキスト  第27章  一 十字架刑の絵  8.