最も強力に虚しさを語る証人、しかも他のすべての証人たちを支えて、彼らが罪を正当化する絵を描き上げるのを助ける証人とは、あらゆる形の病気である。 病んでいる者たちには、不自然な欲求や奇妙な必要の一つひとつをもつだけの理由がある。 そのように短く断ち切られる生命を生きていれば、誰がつかの間の喜びの価値を重んじずにいられるだろう。 そこに、どのような永続する楽しみがあり得るだろう。 か弱き者たちには、盗み取ってきた喜びのかけらは、自分たちのわずかな生命に対する正当な報酬だと信じる権利があるのではないだろうか。 彼らがそうした恩恵を享受しようとしまいと、彼らの死がいずれそのすべてに対する代価を支払うことになる。 人生をどのように過ごそうとも、生命の終わりは必ずやってくる。 それゆえに、瞬く間に過ぎゆく儚いものに喜びを見出すべし、ということになる。
奇跡講座テキスト 第27章 一 十字架刑の絵 7.