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どこであれ不正義を知覚したなら、ただ次のように言いなさい。 『私は、不正義を見るよりも、彼ら(神の子である兄弟)を(真に)知ることを望む』

 この不正義が、不公平に判断するあなたに対し、また自ら判断した通りにすべてを見るあなたに対して、どれほどのことを為しているか、あなたは知る由もない。 世界は薄暗く嫌悪なものとなり、あなたには救済が運んでくる幸福な閃光を知覚して自分の道を明るく照らすこともできなくなる。 そうしてあなたは自分自身を、光を奪われて闇の中に見捨てられた者、また、不毛な世界に何の目的もなく不当に置き去りにされた者と見ることになる。 聖霊が不正義を内なる光のもとへと運び、そこですべての不公平が解決され、正義と愛に置き換えられているからこそ、この世界は公平なのである。 どこであれ不正義を知覚したなら、ただ次のように言いなさい。

 

 これによって、私は臨在を否定することになる。

 彼らの臨在が放つ光が不正義を消し去るのだから、私は不正義を見るよりも、彼らを知ることを望む。

 

 

奇跡講座テキスト  第26章  十 不正義の終わり  6.