あなたは、ひとりが無垢であるためには他方が不公平でなければならないと考えるがゆえに、兄弟が自分に対して不公平であると考える。 このゲームにおいて、あなたは自分の関わる関係全体に一つの目的を知覚している。 そして、すでにそこに与えられている目的の上に、これをつけ加えようとする。 聖霊の目的は、あなたの神聖な賓客たちの臨在をあなたに知らせることである。 そして、この目的には何も付加することはできない。 なぜなら、この世界にはこれ以外には目的がないからである。 この一つのゴールに何かをつけ加えたり、取り去ったりすることは、この世界からもあなた自身からも、すべての目的を取り去ることに他ならない。 そして、この世界があなたに課すように見える不公平なものごとはいずれも、この世界を聖霊がそこに見ている機能が欠けた無目的なものにすることにより、あなたがこの世界に課したものである。 そうして、地上のすべての生けるものに対して単純な正義が否定されてきた。
奇跡講座テキスト 第２６章 十 不正義の終わり 5.