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あなたは、攻撃が正当化されるときと、攻撃が不公平で容認されてはならないと思うときとを、区別する見解をもっている。 攻撃を不公平なものだと知覚したときには、あなたは、怒りという反応を正当なものと考える。 あなたは、同一のもの(攻撃)を異なったものと見なしている

 それでは、あなたが彼らの臨在を実感するために、取り消されるべきものとして、何が残っているだろうか。 それは一つのことだけである。 すなわち、あなたは、攻撃が正当化されるときと、攻撃が不公平で容認されてはならないと思うときとを区別する見解をもっている、という点である。 攻撃を不公平なものだと知覚したときには、あなたは怒りという反応を正当なものと考える。 そのようにして、あなたは同一のものを異なったものと見なしている。 混乱に限度はない。 そもそもそれが生じるのであれば、それは全面的なものとなる。 そして、いかなる形であれ混乱が存在するなら、彼らの臨在は隠される。 彼らは明確に知られるか、まったく知られないかのどちらかである。 混乱した知覚は智識を遮断する。 それは混乱の大きさや、それがどれほど支障をきたすかといった問題ではない。 単なるその存在自体が、彼らに至る扉を閉ざし、彼らを知られざるままにそこにとどめる。

 

奇跡講座テキスト  第26章  十 不正義の終わり  1.