あなたが安全のために立てる計画ではすべてが未来に置かれているが、未来の中で計画するということはできない。 未来にはまだ何の目的も与えられてはおらず、未来に起こることに、まだ原因はない。原因がないのに結果を予測できる者がいるだろうか。 何らかの結果が引き起こされたと考え、その結果が悲惨なものだと、今、判断されたのでない限り、誰がその結果を恐れたりするだろう。 罪への信念は恐れをかき立て、その原因と同じように、未来に目を向けたり、過去を振り返ったりするが、今ここにあるものは見落としている。 しかし、結果がすでに恐ろしいものと判断されているとすれば、その原因は今ここにしかあり得ないはずである。 このことを見落とすことで、その信念は保護され、癒しから離されたままにされる。 奇跡とは今である。 それは、罪と恐れが見落としている唯一の時間枠ではあるが、存在している時間のすべてであるここに、すなわち現在の恩寵の中に、すでに存在している。
奇跡講座テキスト 第26章 八 救済の即時性 5.