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それ(罪)が実在するという信念が、いくつかの誤りを、永遠に癒しの望みのないもののように見せ、永遠に続く地獄の根拠のごとくに思わせてきた

 罪は誤りではない。 なぜなら、罪は訂正できる範囲を超えており、あり得ないものだからである。 だが、それが実在するという信念が、いくつかの誤りを、永遠に癒しの望みのないもののように見せ、永遠に続く地獄の根拠のごとくに思わせてきた。 もしその通りであったなら、天国はそれ自体と同じく実在性があるがそれ自体とは正反対のものと、対立していることになる。 そうだとすれば、神の意志は二つに分裂していることになり、すべての被造物は二つの相対する勢力の法則に従属させられていて、いくつかは、が我慢できなくなり、世界を二つに引き裂き、神ご自身に攻撃を加えるに至るまで、その状態が続くということになる。 そのようにして、正気を失い、罪はからの実在性を取り上げ、神の愛をついに復讐の足元に屈服させたと宣言する。 このような狂った絵図を守るためには、狂った防衛が為されることは予測されるが、だからと言ってそれによりその絵図が真実に違いないと立証されることはない。

 

奇跡講座テキスト  第26章  七 赦しの法則  7.