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彼(神の子であるあなた)が過去に犯した誤り(自我の想念を選択した誤り)は、神が覚えておらず存在してもいないのだから、あなたは今、彼(あなた自身)を赦してもいいのではないだろうか

 が創造した神の子は、に創造されたままに自由である。 生きる代わりに死ぬことを選択した彼は、その瞬間に再生している。 そして彼が過去に犯した誤りは、が覚えておらず存在してもいないのだから、あなたは今、彼を赦してもいいのではないだろうか。 今、あなたは過去と現在との間を行きつ戻りつしている。 ときどき、過去は、あたかも現在であるかのごとく、実在するかに思える。 過去からの声が聞かれ、それから疑われる。 あなたは、依然として幻覚を見てはいるが自分で知覚しているものに確信がもてない者とよく似ている。 これは二つの世界の間の境界地帯であり、過去と現在の間に架かる橋である。 ここには過去の影が残ってはいるが、現在の光もおぼろげながら認識されている。 ひとたびこの光を見たなら決して忘れることはできない。 それはあなたを、過去からあなたが真に存在している現在へと、必ず引き寄せることになる。

 

奇跡講座テキスト  第26章  五 小さな妨げ  11.