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赦しは、自分は赦されるべきことは何もしていないと学ぶための手段となる。 赦しは常に、それを差し出す者がもはや自分はそれを必要としていないとわかるようになるまで、彼のもとにとどまる

 赦しは、この世界において、天国の正義に相当するものである。 それは罪の世界を単純な世界へと翻訳する。 そこでは、いかなる限界も存在しない門の向こうから、正義が反映されることが可能となっている。 限りない愛の中にあるものが、赦しを必要とすることはあり得ない。 この世界における慈悲は、天国へ向かって開く門を超えれば、単純な正義に譲歩する。 罪を信じてきて、自分にはまだ多くの赦されるべきことがあると、今も信じている者でなければ、赦すということはしない。 したがって赦しは、自分は赦されるべきことは何もしていないと学ぶための手段となる。 赦しは常に、それを差し出す者がもはや自分はそれを必要としていないとわかるようになるまで、彼のもとにとどまる。 そのようにして彼は、創造するという彼の真の機能へと戻されるが、それは彼の赦しが彼にあらためて差し出すものである。

 

奇跡講座テキスト  第26章  四 罪が消え去った場所  1.