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一度も真実であったことのないものから、すべての実在性(らしきもの)が取り去られたとき、幻想を放棄して、真実に違いないものを選ぶことは難しいことだろうか

 これはあなたの特別な機能に似てはいないだろうか。 そこでは、かつての特別性が現在の融合となったものの中において、目的が変化することによって分離が取り消されている。 すべての幻想はひとつのものに他ならない。 そうであると認識することの中に、幻想間で選択をしてそれらを異なるものにしようとする試みのすべてを放棄する能力が内在する。 これほど明らかに似ていない二つのものを対象とする選択は、なんと単純なものだろう。 ここにはいかなる葛藤もない。 幻想として認識された幻想を放棄することには、どんな犠牲もあり得ない。 一度も真実であったことのないものからすべての実在性が取り去られたとき、幻想を放棄して、真実に違いない・・・・傍点)ものを選ぶことは難しいことだろうか。

 

奇跡講座テキスト  第26章  三 境界地帯  7.