この複雑であまりにも入り組んだ世界には、選択のための土台は皆無である。 誰も、何が同一であるかを理解しておらず、いかなる選択肢も存在しないところで、あたかも選択しているかに見えている。 実相世界とは、実在のものとなった選択領域である。 ただしそれは、選択の結果においてではなく、選択肢についての知覚において、実在のものになったということである。 選択肢が存在するということ自体が、幻想である。 だが、この一つの幻想の中で、これ自体も含めたすべての幻想が取り消される。
奇跡講座テキスト 第26章 三 境界地帯 6.