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複雑さは、神からのものではない。 真理は単純である。 それは、対立するもののない一なるものである。 真理はいかなる決断も下さない。 二者択一すべき対象がないからである

 複雑さはからのものではない。 どうしてそのようなことがあり得るだろう。 の知るものは一なるものだけである。 は一なる被造物、一なる実相、一なる真理、そして一なる神の子だけを知っている。 いかなるものも一体性と葛藤することはない。 それならば、どうしての中に複雑さがあり得るだろう。 決断すべき何があるだろう。 というのも、選択を可能にするのは葛藤だからである。 真理は単純である。 それは、対立するもののない一なるものである。 どうしてその単純な現存の中に争いが入り込み、一体性のあるところに複雑さをもたらすことができるだろう。 真理はいかなる決断も下さない。 二者択一すべき対象がないからである。 そしてそのような対象があった場合のみ、選択というものが一体性に向かって進む上で必要な一歩となり得る。 一切なるものは、それ以外のものが存在する余地を残さない。 だが、このような広大さは、このコースの履修範囲を超えている。 また、ただちに把握できないものについて、ここで長々と述べる必要もない。

 

奇跡講座テキスト  第26章  三 境界地帯  1.