だが、どの瞬間にも、あなたは生まれ変わって、再び生命を与えられることが可能である。 彼の聖性があなたに生命を与えるのであり、彼の無罪性が神に知られているがゆえに、あなたが死ぬことはあり得ない。 そして、彼が見ないからといって、あなたの中にある光が掻き消されることがあり得ないのと同様に、彼の聖性があなたによって犠牲にされることはあり得ない。 あなたは生命を犠牲にし、自分の目と耳に神と聖なる神の子の死を証しさせようとしているが、両者を神が意志しなかったものにする力が、あなたにあると思ってはならない。 天国においては、神の子は肉体に幽閉されることも、孤独の中で罪の犠牲にされることもない。 そして彼は、どこにおいても、永久に、天国に存在するままに存在するはずである。 彼は永遠に同じである。 一瞬ごとに再生しており、時間に触れられることなく、生命の犠牲や死の手が届くところをはるかに超えている。 なぜなら、どちらも彼が作り出したものではなく、そのうち一方のみが、自らの贈り物は決して犠牲も損失も被ることはないと知る存在によって、彼に与えられたものだからである。
奇跡講座テキスト 第26章 一 一体性の「犠牲」 7.