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犠牲とは、誰かが損失を被らなければならない(平安ではない状態でいる/全一性からの除外)という中心的主題を象徴するものである。 それが肉体に焦点を合わせていることは、明らかである

 攻撃の「力動」においては、犠牲が主要概念である。 それをかなめとして、すべての妥協や、有利に取引をしようとする必死の試みや、あらゆる葛藤が、見かけ上の均衡を達成する。 犠牲とは、誰かが損失を被らなければならない・・・・・・・・・・・・・・・・傍点)という中心的主題を象徴するものである。 それが肉体に焦点を合わせていることは明らかである。 なぜなら、それは常に損失を限定しようとする試みだからである。 肉体とはそれ自体が一つの犠牲である。 すなわち、自分にほんのわずかの力をとっておくという名目のもとに、力を放棄することである。 自分の肉体からは分離している別の肉体の中に兄弟を見るということは、彼の小さな一部分のみを見て、その他は犠牲にしたいという願望の表現である。 この世界を見てみなさい。 あなたはそこに、それ自体を超える何かに属しているものを見ることはない。 個体のごとく見えるものはすべて、わずかに近寄ったり遠ざかったりすることはできても、つながり合うことはできない。

 

奇跡講座テキスト  第26章  一 一体性の「犠牲」  1.