· 

この世界は解決というものを、誰が勝利し誰が敗北するかが決まる状態であり、勝者の取り分と敗者がそれに対抗してどれだけ手元に残せるかが決まる状態と見る。 しかし問題は、依然として解決されないままである

 無垢性が見えているとき罰は不可能となり、正義が確実となる。 聖霊の知覚は攻撃のための根拠を残さない。 攻撃を正当化できるのは損失だけであり、聖霊にはいかなる種類の損失も見えない。 この世界は問題を他のやり方で解決する。 この世界は解決というものを、誰が勝利し誰が敗北するかが決まる状態であり、そして勝者の取り分と敗者がそれに対抗してどれだけ手元に残せるかが決まる状態と見る。 しかし、問題は依然として解決されないままである。 なぜなら、敗者がいない状態、すなわち、誰も不当に扱われて奪われたままに放置されず、復讐を生む口実が残されないといった状態を設定できるのは、正義しかないからである。 問題の解決が復讐ということはあり得ない。 復讐とはせいぜい、最初の問題に、殺害があからさまではないもう一つの問題を付け加えるだけのものである。

 

奇跡講座テキスト  第25章  九 天国の正義  4.