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ほんの僅かでも誰かに損失を要求する答えは、問題を解決したのではなく、問題をつけ加えて大きくしたのであり、その問題をさらに解決困難なもの、より不公平なものにしたのである

 聖霊が問題を解決するとき、その答えは常に、誰も損失を被ることのない答えであると確信していなさい。 聖霊は誰にも犠牲を求めないのだから、これは間違いなく真実のはずである。 ほんの僅かでも誰かに損失を要求する答えは、問題を解決したのではなく、問題をつけ加えて大きくしたのであり、その問題をさらに解決困難なもの、より不公平なものにしたのである。 聖霊が不公平であることを回答と見なすことはあり得ない。 聖霊にとっては、不公平であるものは、まさにそれが不公平であるからこそ、訂正されなければならない。 そして、誤りとはどれもみな、少なくともひとりの者が不公平な見方で見られている知覚である。 したがって、正義が神の子に授けられていない。 誰かが損をしているように捉えられているとき、彼は有罪宣告をされたのである。 そうして正義の代わりに罰が彼の受け取るべきものとなる。

 

奇跡講座テキスト  第25章  九 天国の正義  3.