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裁いてはならない。 或る者から取り上げて他の誰かに与えることは、その両方にとって不正義のはずである。 聖霊の目から見れば、彼らは対等だからである。 より多く、あるいはより少なく所有しようとする者は、自分が一切を有していることを自覚していない

 偏りなく公平であることなくして、正義は存在しない。 特別性が公正だということが、どうしてあり得るだろう。 裁いてはならない。 あなた自身も哀れな罪人つみびとだという理由からではなく、あなたには裁くことができないからである。 すべての者にとって正義は同じであることを、特別な者がどうして真に理解できるだろう。 或る者から取り上げて他の誰かに与えることは、その両方にとって不正義のはずである。 聖霊の目から見れば彼らは対等だからである。 彼らのはどちらにも同じ賜物を授けた。 より多く、あるいはより少なく所有しようとする者は、自分が一切を有していることを自覚していない。 彼は、何が他の者に当然与えられるべきかを判断できる者ではない。 なぜなら、彼は自分に与えられるべきものが奪われていると思っているからである。 したがって、彼は嫉妬し、自分が裁く相手から奪おうとせずにはいられない。 彼には偏りがあり、自分自身の権利がよくわからなくなっているがゆえに、公平に他者の権利を見ることができない。

 

奇跡講座テキスト  第25章  八 愛へと戻される正義  13.