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聖霊は各人に、正義が愛のもとに戻りそこで満足できるように、そのひとりになるつもりがあるかどうか(つまり赦す気があるのかどうか)を尋ねる

 特別性は、罪の代価が支払われる限り、誰がそれを支払おうと気にかけない。 それと同じように、聖霊は、無垢性が見られて認識される限り、最後に誰がそれを見るかは気にかけない。 真に見る者であれば、証人はひとり・・・傍点)だけで充分だからである。 単純な正義はそれ以上は求めない。 聖霊は各人に、正義が愛のもとに戻りそこで満足できるように、そのひとりになるつもりがあるかどうかを尋ねる。 聖霊が割り当てるそれぞれの特別な機能は、各人が愛と正義は分離したものではないと学ぶためのものに他ならない。 愛と正義は両方とも、互いとの融合によって強化される。 愛がなければ正義は偏見に満ちた弱きものである。 そして、正義を欠いた愛はあり得ない。 なぜなら、愛は公平であり、原因もなく懲らしめるようなことはできないからである。 無垢なる者に対する攻撃を認可するような、どんな原因があり得るだろう。 だから愛は、正義において間違いを訂正するのであって、復讐において訂正するのではない。 復讐は無垢性にとって公正ではないからである。

 

奇跡講座テキスト  第25章  八 愛へと戻される正義  11.