こうしたことのすべてが真実だと考えているあなたに、愛は何を求めることができるだろう。 自分には与えるべき多くのものがあるというあなたの混乱した考えを、正義と愛の内にある聖霊が信じることなどできるだろうか。 あなたは聖霊をそれほど深く信頼するよう求められているわけではない。 求められているのは、聖霊が何を自分に差し出しているかを見て、自分は何を自分に与えることができなかったかを認識する、というところまでである。 神ご自身の正義において、聖霊はあなたが受けるに値するもののすべてを認識しているが、あなたが自分ではそれを受け入れることができないこともまたよく理解している。 無垢なる者が受けるに値する贈り物をあなたに向って差し出すことが、聖霊の特別な機能である。 そして、あなたが受け取る贈り物の一つひとつが、あなただけではなく聖霊にも喜びをもたらす。 聖霊は、あなたが一つ贈り物を受け入れるたびに天国がより豊かになることを知っている。 愛に満ちた正義が神の子に受け取る権利があると知っているものを神の子が受け取るとき、神は喜ぶ。 なぜなら、愛と正義は異なってはいないからである。 この二つが同じものであるからこそ、慈悲が神の右に立ち、神の子に自らの罪を赦す力を与えるのである。
奇跡講座テキスト 第25章 八 愛へと戻される正義 9.