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公平さと復讐は、両立不可能である。 特別性を思い浮かべることのできる心をもって、あなたが聖霊の正義を共有することは、不可能である

 これが正義と言えるだろうか。 はこのようなことは知らない。 しかし、正義については、は知っており、しかも充分に知っている。 なぜなら、はすべての者に対して完全に公平だからである。 が正義を知っているからこそ・・・・傍点)、復讐はとは異質のものなのである。 公正であるとは公平であることであり、復讐心を抱くことではない。 公平さと復讐は両立不可能である。 どちらも互いに矛盾し、他方が実在することを否定するからである。 特別性を思い浮かべることのできる心をもって、あなたが聖霊の正義を共有することは不可能である。 しかし、もし聖霊が、罪を犯してはいないにもかかわらず自分では犯したと思っている者を罪人として咎めるとしたら、聖霊が公正であり得るだろうか。 もし聖霊が、懲罰の概念に取りかれた者たちに対し、助けも借りずにその概念を脇に置き、それが真実でないことを知覚せよと要求したなら、いったいどこに正義があると言えるだろう。

 

奇跡講座テキスト  第25章  八 愛へと戻される正義  5.