誰かが損失を被るという信念全体が、その根底にある「神は狂っているに違いない」という信条を反映している。 なぜなら、この世界の中では、他の誰かが損をしたがゆえに、誰かが利益を得ることになるように見えるからである。 もしこれが真実だったとすれば、神は確かに狂っている! しかし、この信念は、より根本的な信条「罪は実在しており、世界を支配している」の一形態に他ならない。 なぜならそれは、少しでも利益があれば、その分を誰かが失わなければならず、まったく同じ量の血と苦しみで支払わなければならないということだからである。 それは、そうでなければ、悪が勝利をおさめることになり、どのような利益であれその代価の総額は破壊によって支払われることになるということだからである。 神が狂っていると信じているあなたは、これを注意深く見つめ、これか神かのどちらかが狂っているのであり、両方とも狂っているのではない、ということを理解しなさい。
奇跡講座テキスト 第25章 七 救済の岩 11.