救済を狂人にゆだねることはまさしく狂気である。 神は狂ってはいないので、ご自身と同じように正気の存在に、狂気を自らの救済として選択した者たち全員の目に見えるもっと正気の世界を生起させる任務を与えた。 各人に最適な形態の選択が、この存在にゆだねらられている。 それはその人に見えている世界を攻撃せず、その中に静かに入っていき、本人に彼が狂気であることを教える形態である。 この存在はもう一方の選択肢を指し示すにすぎない。 すなわち、彼がこれまで見てきたもの、自分が住んでいる世界として認識しているもの、そして以前には理解していると思っていたものについての別の見方を指し示すのである。
奇跡講座テキスト 第25章 七 救済の岩 8.