目は暗がりに慣れるものである。 そして晴れた日の明るい日差しは、薄明りで知覚されるぼやけた印象に長い間慣れきった目には、苦痛に思える。 そしてそうした目は、陽の光や、それがもたらす明るさを避けようとする。 薄暗がりのほうが見えやすく、認識しやすくて良いように思える。 なぜか、霞んで、ぼやけたもののほうが見やすく思え、全面的に明確で曖昧のないものよりも、目が痛まないように思える。 しかし、このようなことのために目があるのではない。 暗がりを好むと言いながら、見たいと主張できる者がいるだろうか。
奇跡講座テキスト 第25章 六 特別な機能 2.