ここにいる者はみな、闇の中へと入ってきたのだが、ひとりで来た者はいない。 また、彼はそこに一瞬より長い間、とどまる必要もない。 なぜなら、彼は天国からの助けを内に抱いてやってきたからであり、それはいつでも、彼を闇から連れ出し光の中へと導いていく用意ができているからである。 助けはそこにあって彼の選択のみを待っているので、彼はいつでもその時を選択できる。 そして自分に与えられているものを活用するという選択をするとき、彼は、それまでは怒りを正当化する手段だと思っていた状況の一つひとつが、愛を正当化する出来事へと変容するのを目にするだろう。 以前に聞こえた参戦への呼びかけは本当は平和への呼びかけであることが、はっきりと聞き取れるだろう。 これまで自分が攻撃を与えていた場所は、同じようにたやすく、しかしもっとずっと幸せな気持ちで、赦しを与えることができるもう一つの祭壇であることを知覚するだろう。 そして彼は、すべての誘惑を、自分に喜びをもたらすもう一つの機会として再解釈するようになるだろう。
奇跡講座テキスト 第25章 三 知覚と選択 6.