いったい誰が、何も入っていない額縁を壁に掛け、まるでそこに偉大な作品を見ることができるかのように深い崇敬の念をもってその前にたたずんだりするだろう。 だが、あなたの兄弟を肉体として見るなら、あなたがしているのはまさにこれである。 神がこの額縁の中に納めた大作のみが、見るべきもののすべてである。 肉体は、それを少しでも覆い隠すことなくしばしの間保持する。 だが、神が創造したものに額縁は必要ない。 なぜなら、神は創造したものをご自身で支え、ご自身をその縁取りとするからである。 神はあなたが見るようにとご自身の大作を差し出す。 あなたはこれよりも額縁のほうを見たいのだろうか。 そして、その絵のほうはまったく見ないのだろうか。
奇跡講座テキスト 第25章 二 闇からの救済者 5.