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過去がもち得る唯一の価値は、自分がとっておきたいと思うような、いかなる報奨も過去は与えてくれなかったということを、あなたが学ぶことにある。 そのようにして初めて、あなたは過去を放棄し、それを永久に過ぎ去らせてもよいという気持ちになるからである

 肉体の目が知覚するものがあなたを恐れで満たすということは、明白ではないだろうか。 おそらくあなたは、満足を得られるという希望をそこに見出せると思っているのだろう。 そしてまた、自分が知覚している世界の中で、何らかの平和と満足を獲得することを空想しているのだろう。 しかし、その結果は変わらないということは明白なはずである。 あなたの希望や空想とは裏腹に、結果は常に絶望である。 そして、そこにはいかなる例外もなく、これからも決してないだろう。 過去がもち得る唯一の価値は、自分がとっておきたいと思うようないかなる報奨も過去は与えてくれなかったということを、あなたが学ぶことにある。 そのようにして初めて、あなたは過去を放棄し、それを永久に過ぎ去らせてもよいという気持ちになるからである。

 

奇跡講座テキスト  第25章  二 闇からの救済者  1.