小声で囁かれた気に入らない一言や、都合の悪い状況や予期せぬ出来事だけで、自分の世界が動顚し、混沌の中に投げ込まれてしまうほど、傷つきやすく、攻撃されやすい存在は、あなたではない。 真理は脆弱なものではない。 まったく不動にして泰然とした真理を、幻想はそっとしておくことしかできない。 しかし、特別性はあなたの中の真理ではない。 特別性なら、どんなものによってでも均衡を崩され得る。 無に立脚しているものが安定できるはずがない。 どんなに大きくふくれあがって見えようとも、それは依然として、かすかな風が吹くたびに、揺れ動き、向きを変えて、旋回し始める。
奇跡講座テキスト 第24章 三 特別性を赦す 3.