このコースを学ぶ動機となるものは平安の状態の達成と維持であることを、忘れてはならない。 この状態にあるとき、心は静まっており、神が想起されるための条件は満たされている。 何をなすべきかを神に教える必要はない。 神は失敗しない。 神が入ることのできる場所であれば、すでにそこに神は居る。 神が居ようと意志する場所に神が入れないということがあるだろうか。 平安は神の意志であるからこそあなたのものとなる。 宇宙を揺るぎなく支えている意志を一つの影がくいとめることができるなどと、あなたには信じられるのだろうか。 神は、幻想が神をご自身として存在させてくれるのを待ったりはしない。 神の子も同様である。 神も神の子も、ただ在るのみである。 そして彼らの間にそこはかとなく漂うかに見える幻想のどれに、彼らの意志を打ち負かす力があるというのだろう。
奇跡講座テキスト 第24章 序 1.