神の強さを自らの内に自覚している者たちは、戦闘というものを考えることさえできない。 そのようなことを考えれば、自分の完全無欠性を失うだけである。 戦場で勝ち取れるものはすべて、肉体に関するものである。 すなわち、肉体が提供するように見えるものか、あるいは肉体が所有するかに見えるものである。 一切を有することを知っている者は、制限を追求せず、肉体が提供するものに価値を見出すこともあり得ない。 勝ち取るということが無意味であることは、戦場を下に見降ろす静かな領域からは、きわめて明らかである。 一切と葛藤し得るものがあるだろうか。 そして、それ以下のものしか提供しないのに、それ以上に望まれるものなどあるだろうか。 神の愛に支えられていながら、奇跡か殺害かの選択を難しく思う者がいるだろうか。
奇跡講座テキスト 第23章 四 戦場を超えたところ 9.