高みへと引き上げてもらい、そこから、戦場を見下ろしなさい。 そこからあなたが展望するものはきわめて違ったものとなるだろう。 戦場の直中であるここにおいては、戦場は実在するように見える。 ここでは、あなたはその一部となることを選択している。 ここでは、殺害があなたの選択である。 だが、高みからの選択は、殺害ではなく、奇跡である。 そしてこの選択から生まれる視座は、戦闘は実在せず、容易にそこから逃れられるということを、あなたに見せてくれる。 肉体同士は交戦するだろう。 しかし、形態同士の衝突は無意味である。 そして、戦闘は始まったことさえなかったとあなたが気づくとき、それは終わりとなる。 あなたが戦闘に参加しているのなら、その最中にどうして戦闘を虚無と知覚できるだろう。 あなたが殺害を選択しているのなら、どうして奇跡が真理だと認識できるだろう。
奇跡講座テキスト 第23章 四 戦場を超えたところ 5.