あなたには、殺したい(攻撃したい、相手を変えたい、そのままでいて欲しくない)という自分の願望(つまり自我)と戦うことが求められているのではない。 その願望が纏っている形が(すぐにはそうだと気付かないようなものに対しても)、殺そうという意図を隠蔽していると気づくことが、求められているのである

 葛藤の中にとどまってはならない。 攻撃がなければ争いはあり得ない。 に対する恐れとは、生命いのちに対する恐れであって、死に対する恐れではない。 それでも、が唯一の安全な場所であることに変わりはない。 の中に攻撃はなく、いかなる形の幻想も、天国に忍び寄ることはない。 天国は完全に真実である。 いかなる差異も侵入することはなく、まったく同一であるものが葛藤することはあり得ない。 あなたには、殺したいという自分の願望と戦うことが求められているのではない。 そうではなく、その願望が纏っている形が、殺そうという意図を隠蔽していると気づくことが、求められているのである。 そして、あなたが恐れているのはこれであり、その形ではない。 愛でないものは殺害である。 愛のないものは攻撃でしかあり得ない。 幻想はどれも、真理に対する攻撃であり、それが愛と同じ真理であるように見えるので、愛の概念を冒涜する。

 

奇跡講座テキスト  第23章  四 戦場を超えたところ  1.