混沌(【混沌の法則】)は無法則であり、そこに法則はない。 それを信じさせるためには、その見かけ上の法則が実在するものとして知覚(認識)されなければならない。 狂気というゴールが、正気と見なされなければならないのである

 これらは、混沌が目指しているゴールのようには見えない。 なぜなら、この途方もない逆転によって、それらが秩序の法則であるかのように見えているからである。 これは当然ではないだろうか。 混沌は無法則であり、そこに法則はない。 それを信じさせるためには、その見かけ上の法則が実在するものとして知覚されなければならない。 狂気というゴールが、正気と見なされなければならないのである。 そして、死人のように青ざめた唇と、見るもおぞましいめしいた眼をもつ恐れが、愛を征服したしかばねのような征服者、愛の代替、救済からの救済者として、愛の玉座につく。 恐れの法則は、死をいかに麗しきものと見せかけていることだろう。 恐れと死をもたらすために神の子を救い、愛の玉座に上った英雄に、感謝を捧げよというわけである!

 

奇跡講座テキスト  第23章  二 混沌の法則  15.