誰も狂気を望まない。 (だが)狂気を保護するのは、それが真実だという信念である。 信じられるためには、それが真理であると見なされなければならない

 誰も狂気を望まない。 また、狂気だとわかっていて自分の狂気にしがみつく者もいない。 狂気を保護するのは、それが真実だという信念である。 狂気の機能は、真理に取って代わることである。 信じられるためには、それが真理であると見なされなければならない。 そしてもしそれが真理となれば、以前は真理であったその反対のものは、今では狂っていることになる。 このようにして、狂気が正気に、幻想が真実に、攻撃が優しさに、憎しみが愛に、殺害が祝福になるという、完全な本末転倒をもたらす逆転こそが、混沌の法則が目指すゴールである。 これらの法則は、の法則が逆になっているかに見せかける手段である。 ここでは、罪の法則が、愛を捕縛し、罪を自由にしているように見える。

 

奇跡講座テキスト  第23章  二 混沌の法則  14.