混沌の法則の根底をなす傲慢さが、ここに最も明白に表れている。 ここにあるのは、実相の創造主とはいかるものであるべきかを定義しようとする原理である。 それは、創造主は何を考え、何を信じるべきか、そしてそう信じているのならどう応答すべきかを、定義しようとする。 神の信念として設定されたことが真実かどうか、神に尋ねることさえ必要とは見なされていない。 神の子は神にそれを指図でき、神には、神の子の言葉をそのまま受け入れるか、さもなければ間違いを犯すという選択しかないことになる。 これが、混沌を永遠なものにするかに見える三番目の不合理な信念に直結する。 というのも、神が間違うことがあり得ないのなら、自分が何であるかについての神の子の信念を神は受け入れているはずであり、それゆえに、神は神の子を憎悪せざるを得ない、ということになるからである。
奇跡講座テキスト 第23章 二 混沌の法則 6.