このことが、見かけ上、奇跡の第一原理にどう抵触するか、考えてみなさい。 これが幻想の間に真実性の段階を設けるので、幻想の中でも或るものは他のものよりも克服するのが難しいかのように見せている。 幻想はすべて同じであり、等しく真実ではないとわかれば、奇跡がそれらすべてに適用されると理解するのは容易である。 いかなる種類の誤りでも訂正することができる理由は、まさにそれらが真実ではないからである。 誤りが誤りのもとではなく真理のもとへ運ばれるとき、誤りはただ消え去るだけである。 無の中の或る部分のほうが他の部分よりも真理に対する抵抗力が大きいということは、あり得ない。
奇跡講座テキスト 第23章 二 混沌の法則 3.