自分自身との戦いとは、二つの幻想の間の戦闘に他ならない。 どちらも、勝利する側が真実だという信念のもとに、相手とは異なるものになろうと奮闘している。 そうした幻想と真理との間には、何の葛藤も存在しない。 また、幻想と幻想は互いに異なってもいない。 どちらも真実ではない。 だから、それらがどのような形をとるかは問題ではない。 それらを作り出したものが正気でなかったのであり、それらはそれらを作り出したものの一部であり続ける。 狂気は実相にとって脅威にはならず、実相に何の影響もおよぼさない。 幻想は真理に勝てず、真理をどのように脅かすこともできない。 そして、幻想が否定している実相は、幻想の一部をなすものではない。
奇跡講座テキスト 第23章 一 和解不可能な信念 6.