この奇跡をすべての者に差し出すのは、なんとたやすいことだろう! それを自分自身のために受け取った者なら誰も、それが難しいとは思わない。 なぜなら、それを受け取ることによって、彼はそれが自分だけに与えられたのではないことを学んだからである。 それが神聖な関係の機能である。 すなわち、共に受け取り、受け取った通りに与える、ということである。 ベールの前に立っている間は、依然としてそれが難しいことのように見える。 しかし、兄弟の手とつながったあなたの手を差し出して、重たそうに見えているこの障害物に触れてみなさい。 そうすれば、あなたは自分の指がどれほどたやすくその虚無の中を通り抜けていくかを学ぶだろう。 それは頑丈な壁などではない。 ただ幻想のみがあなたと兄弟の間に、そして、あなた方が共有する聖なる自己とあなたとの関係に立ちはだかっている。
奇跡講座テキスト 第22章 四 道の分岐点 7.