間違いだけがさまざまに異なった形を纏うので、欺くことが可能である。 形態が真実でないからこそ、あなたは形態を変えることができる。 それは可変なものであるがゆえに、実相ではあり得ない。 理性があなたに教えるのは、「形態が実相でないのなら、それは幻想に違いなく、見えるものとしてそこに存在してはいない」ということである。 そしてあなたがそれを見ているとすれば、あなたは間違っているに違いない。 なぜならあなたは、実在し得ないものをあたかも実在しているかのように見ているからである。 そこに存在していないものを超えたところを見ることのできない視覚は、歪曲された知覚に違いなく、幻想を真理として知覚する以外にない。 それならば、そうしたものが真理を認識することなどできるだろうか。
奇跡講座テキスト 第22章 三 理性、および、誤りの形態 7.