自我の思考体系に理性を導入することが、自我の取り消しのはじまりである。 理性と自我は相矛盾するものだからである。 また、それらがあなたの自覚の中で共存することもあり得ない。 なぜなら、理性のゴールは平易にすること、すなわち明瞭にすることだからである。 あなたはそれには理があると見ている。 これは言葉の遊びではない。 ここに意味ある心眼のはじまりがある。 心眼とは、きわめて文字通りに、感覚である。 それが肉眼の視覚でないというのなら、それは必ず理解されるはずである。 なぜなら、それは平易であり、明瞭なものは曖昧ではないからである。 それは理解可能である。 そしてここにおいて、理性と自我は分離して別々の道を進むことになる。
奇跡講座テキスト 第22章 三 理性、および、誤りの形態 1.