それ(幻想全体)は、想念が、それを思考している者の心(源)を離れることができ、それとは異なるものとなってそれに対立することができるという無意味な考えである

 あなたが作り出したものに、その作り主であるあなたを隷属させる力があるという幻想全体を、もう少し詳しく見てみよう。 これは分離の原因となった信念と同じものである。 それは、想念が、それを思考している者の心を離れることができ、それとは異なるものとなってそれに対立することができるという無意味な考えである。 これが真実だったとしたら、想念というものは心の延長ではなく、その敵であることになる。 そしてここに、私たちはこれまで何度も見てきた根本的な幻想と同じものを、再び別の形で見る。 神の子を離れることができ、自分自身を神の意志とは異なるものとし、神の意志に反対することが可能という場合にのみ、彼が作り出した自己とその自己が作り出したすべてのものが彼の主人となることが可能となる。

 

奇跡講座テキスト  第22章  二 あなたの兄弟の無罪性  9.