神聖な関係は、それとは違った前提から始まる。 各自がすでに自分自身の内側に目を向け、そこにいかなる欠如も見なかった。 自らの完成を受け入れているので、自分と同じく全一な他者とつながることにより、自らの完成を延長させる。 彼にはこれらの自己の間の相違は目に入らない。 相違とは、肉体のみに関するものだからである。 したがって、彼が見るものの中には、彼が獲得したいと思うようなものは何もない。 彼自身の実相が真理であるがゆえに、彼はそれを否定しない。 彼は天国のすぐ下に立っているが、そこは地上には戻らずにすむほど、天国への至近距離にある。 なぜなら、この関係には天国の聖性が含まれているからである。 これほど天国に似た関係が、天国からどれほど遠くに離れていられるだろう。
奇跡講座テキスト 第22章 序 3.