理性はあなたに、非恒常的に幸せを求めることはできないと教えるだろう。 というのも、あなたが自ら欲するものを受け取るとすれば、そして幸せは恒常的なものだとすれば、幸福を常に保持するためには、あなたは一度求めるだけでよいからである。 そしてその本質から言って、もしあなたがそれを常にもっていないのなら、あなたはそれを求めなかったということである。 なぜなら、誰でも、自分の欲求をかなえてくれる力がありそうだと信じられる何らかのものに対して、必ずそれを求めるものだからである。 何をどこで、何に対して求めるかについては、彼は間違うこともあるかもしれない。 それでも欲求とは要請であるがゆえに、彼は求めている。 そしてそれは、神ご自身が必ず応える者によって求められる要求である。 神はすでに、彼が真に欲するものはすべて与えている。 だが、彼自身が不確かなものを、神が与えることはできない。 なぜなら、不確かでいる間、彼はそれを欲しておらず、それが受け取られない限り、神による贈与は不完全とならざるを得ないからである。
奇跡講座テキスト 第21章 八 内なる変化 3.