捉えどころのない幸せや、時と場によって形を変える幸せというのは、何の意味もない幻想である。 幸せは恒常的なもののはずである。 なぜなら、それは恒常的でないものへの願望を放棄することによって達成されるからである。 喜びは恒常的な心眼によらずには知覚されない。 そして恒常的な心眼は、恒常性を願う者たちのみに与えられる。 神の子の欲求がもつ力は、自分自身を非力と見る者は間違っているということの証拠であり続ける。 自分が望むものを欲すれば、あなたはそれを見て、それが実在すると考えるだろう。 どの想念も、解放する力か殺す力かのいずれかをもっている。 そして、どの想念も、思考する者の心から離れることも、彼に影響せずにいることもあり得ない。
奇跡講座テキスト 第21章 七 未回答の最後の質問 13.