闇の者たちは、逆上し、大声で呼び立て、さも強そうに見える。 だが、彼らは「敵」については、自分たちが彼を憎んでいるということ以外に何も知らない。 彼らは憎悪の中で集結したが、互いにつながり合ってはいない。 もしつながっていたなら、憎悪は不可能となっていただろう。 無力な者たちの軍隊は、強さを前にすれば解放せざるを得ない。 強き者たちは決して裏切らない。 なぜなら、彼らは力を夢見る必要も、その夢を実演する必要もないからである。 夢の中では軍隊はどのように行動するだろうか。 どんな行動でもとるのである。 相手も手段も選ばず攻撃しているように見える。 夢の中に理性はない。 一輪の花が毒矢に変わり、子供が巨人になり、ネズミがライオンのように咆哮する。 そして愛も同じくらいたやすく憎悪に変貌する。 これでは軍隊どころではなく、狂人の館である。 計画された攻撃のように見えるものは、狂乱にすぎない。
奇跡講座テキスト 第21章 七 未回答の最後の質問 3.